アトピー肌に最適な脱毛方法とは!?注意点やおすすめクリニックを紹介
「アトピー肌だけど脱毛したい」
「 アトピーでも脱毛サロンに通えるの?」
私が脱毛サロンを経営していたとき、アトピー体質の方からこのような相談を何度も受けました。
アトピー肌の方でも脱毛できますが、普通肌の人より肌トラブルが起きやすいので細心の注意が必要です。
除毛クリームや脱毛ワックスについても解説していますので、参考にしてくださいね。
※こちらの記事の内容は、一般的な内容で記載しております。脱毛の可否についてはかかりつけ医にご相談の上、ご判断ください。
1.アトピー肌ならクリニックでの脱毛がおすすめ
脱毛の施術をしてもらうには、脱毛サロンかクリニックの2択になりますが、
アトピー肌の方はクリニックでの脱毛がおすすめです。
その理由と、アトピー肌でも施術してもらえるクリニックをご紹介します!
1-1.クリニックの脱毛がおすすめな理由
脱毛サロンスタッフはお肌のことについて熟知していますが、医師ではありません。
アトピー肌に対しての知識はあるのですが診察はできないため、アトピー治療ができる医師が常駐しているクリニックの方が効率よく、安心してお手入れできます。
この他にも、クリニックの方がムダを省ける利点もあります。
アトピー肌の場合、炎症が強かったり色素沈着があったりすると出力を抑えるか、患部を避けての照射が基本です。
サロンスタッフは医療知識が少ないため、かかりつけ医の許可を得てからの来店を促されることも少なくありません。
安全性を考えれば至極当然のことですが、そのぶん脱毛完了まで時間がかかってしまいます。
一方、クリニックには常駐している医師がその場で肌の状態を判断してくれるので、二度手間がかからないという点でもクリニックでの脱毛がおすすめです。
また施術中に万が一のトラブルがあった際も、診察や薬の処方などすぐに対処してもらえます。
1-2.アトピー肌でも脱毛できるクリニック
クリニックでの脱毛の方が安心だといっても、どのクリニックでもアトピー肌に対応しているわけではありません。
ここではアトピー肌でも脱毛できる、代表的なクリニックをいくつかご紹介します。
肌状態が変化しやすいアトピーの人は、予約日を変更しなくてはならないことも多いでしょう。
そこで、何日前までならキャンセル料がかからないのかも併記しました。こちらもご覧ください。
・リゼクリニック
炎症や色素沈着が強くなければ、施術を受けられます。
予約変更・キャンセルは、予約日2日前の20時までが原則です。
当日キャンセルでもキャンセル料はかかりませんが、できるだけ早めに連絡しましょう。
・アリシアクリニック
アトピーの方でも、肌の状態が落ち着いていれば施術OKです。
当日のキャンセルでも、キャンセル料は発生しません。
・レジーナクリニック
施術当日に炎症が起きていない部位のみ、照射可能です。
脱毛により症状が悪化した場合はすぐに連絡すること、日頃から保湿をしっかり行っておくことなども施術の条件となっています。
キャンセルは予約日の2営業日前の20時までです。
これ以降のキャンセルは、施術1回分が消化扱いとなります。
2.クリニックでも絶対じゃない!こんなときは断られることも
アトピー肌でも通えるクリニックは探してみると、けっこう見つかります。
しかしアトピーOKとしているクリニックでも、肌の状態によっては施術不可となってしまうこともあります。
どのような状況だと断られてしまうのか、一例をご紹介しますね。
ご自分の肌状態と照らし合わせてみてください。
2-1.施術当日に薬を使用している
アトピーの治療でよく用いるステロイド剤は薬自体に光線過敏症の副作用があるわけではありませんが、塗った部位が光に当たると色素沈着を起こしたり油焼けのような症状になったりします。
また、かゆみ止めに使われる飲み薬の中には光線過敏症を起こすものもあるため、塗り薬、飲み薬を問わずお薬を使用されている場合は施術してもらえません。
2-2.肌が乾燥している
アトピー肌でなくても、お肌の乾燥がひどい場合は施術を受けられません。
肌が乾燥している状態で照射すると乾燥がより悪化し、かゆみやヒリつきなどの肌トラブルを起こしやすくなります。
照射時の痛みも強いうえにアトピー症状の悪化にもつながるため、乾燥には十分注意してください。
2-3.色素沈着が広範囲にある
局所的な色素沈着であれば、その部位を避けて照射することができます。
しかし、色素沈着が広範囲に及ぶ場合はその部分を避けて照射することが難しいため、脱毛をお断りされてしまうことが多いです。
2-4患部がジュクジュクしている
痛みが強く出たり症状が悪化したりするため、ジュクジュクしている部位には照射できません。
アトピーに限らず湿疹や傷口が化膿している場合も、患部を避けての照射となります。
3.カミソリ vs 脱毛!肌への負担が少ないのはどっち?!
カミソリと脱毛の特徴を比較してみましょう。
3-1.カミソリが与える肌への負担
カミソリは簡単にムダ毛を処理できるメリットがある反面、デメリットも多いです。
・ムダ毛と一緒に肌も削ってしまう
・肌を傷つけて出血することがある
・傷ついたところから雑菌が侵入してしまう
カミソリは非常に手軽なのですが、肌を傷つけやすいアイテムでもあります。
刃を直接肌に当てて処理するので、どうしても肌表面を一緒に削ってしまうんですね。
削ったところから雑菌が入ってかゆみが出たり、ひどい場合は化膿したりしてしまうこともあります。
アトピー肌の方がカミソリでの処理を続けると、肌がガサガサになって余計に掻いてしまうなどのリスクも考えられます。
実際にカミソリで処理をすると「肌のかゆみがひどくなる」「肌が傷つく」といった声も、これまでに多く聞きました。
3-2.脱毛が与える肌への負担
光脱毛もレーザー脱毛も、黒い色(メラニン色素)に反応して毛根にダメージを与え、効果を発揮するものです。
そのため肌を削ったり雑菌が繁殖したりといったリスクはありませんが、肌が乾燥しやすくなる、照射時に痛みを感じることがあるなどのデメリットがあります。
3-3.肌への負担を考えるなら脱毛!
脱毛は特殊な光やレーザーを使っているため、ムダ毛以外の部位へ影響が出にくいことが特徴です。
従ってアトピー肌の方はカミソリ処理を続けるよりも、脱毛をする方がおすすめと言えます。
レーザー脱毛は光脱毛と比べると肌への刺激は強いですが、トラブルが起きた際に医師による処置をスムーズに受けられることがメリットです。
光脱毛と違い、レーザーは永久脱毛できるのも魅力です。
永久脱毛完了後は長期にわたって自己処理がほぼ不要となるので、長い目で見ると光脱毛よりも肌に優しいと考えられます。
4.アトピー肌への除毛クリームは絶対NG!
自己処理法のひとつである除毛クリームは、カミソリよりもさらにお肌への負担が大きいものです。
4-1.除毛クリームでムダ毛を処理できる仕組み
除毛クリームは、主成分である「チオグリコール酸カルシウム」がムダ毛を溶かして処理する仕組みです。
チオグリコール酸カルシウムはたんぱく質を溶かす働きがあるので、ムダ毛を溶かすことができるんですね。
でも、よく考えてみてください。
たんぱく質を溶かすということは、お肌にも少なからず影響が出ると予想できませんか?
除毛クリームはムダ毛だけでなく、お肌にもダメージを与えてしまいます。
使用後に肌がヒリヒリすることがあるのは、除毛クリームがお肌も一緒に溶かしてしまっているからです。
4-2.アトピー肌の方が除毛クリームを使用するリスク
肌を溶かすリスクがある除毛クリームは、肌が丈夫な方でもトラブルを起こしやすいです。
そのような除毛クリームをアトピー肌の方が使用すると、どうなるでしょうか。
・使用部位が赤く腫れてしまう
・強いヒリつきが出る
・かゆみがひどくなる
上記のようなリスクが考えられます。
低刺激な敏感肌用の除毛クリームも売られていますが、いくら低刺激でも除毛クリームの仕組み自体は変わらないのでおすすめできません。
5.アトピー肌は脱毛ワックスも避けるべき
5-1.脱毛ワックスでムダ毛を処理できる仕組み
脱毛する部位でなくても、皮膚のどこかにヘルペスの症状が出ている場合は施術そのものを受けられません。
ヘルペスを発症しているときは、免疫力低下による肌トラブルの可能性があること、感染が広がる危険性があることから、ほとんどのサロン・クリニックで施術を禁止しています。
5-2.アトピー肌の方が脱毛ワックスを使用するリスク
カサカサでところどころ皮がむけている肌に使用すると、ワックスをはがしたときに肌も一緒にむけてしまうリスクがあります。
毛を抜く行為は肌への負担がとても大きく、処理後にかゆみやヒリつきなどの肌トラブルが起こることも少なくありません。
どうしてもワックスで処理したい場合は、自己処理ではなく専門サロンでのお手入れがおすすめです。
6.肌のことを考えるならクリニックでの永久脱毛がおすすめ
今回はアトピー肌でも可能な脱毛方法、カミソリ・除毛クリーム・脱毛ワックスのリスクについてお話をしました。
光脱毛やレーザー脱毛以外の処理方法はどれも一時的なもので、定期的なお手入れを継続して行う必要があります。
このような繰り返しのお手入れは、肌へ大きな負担を強いることとなります。
そのため、アトピー肌の方こそ脱毛がおすすめです。
万が一のトラブルにも即対応できるため、アトピーが心配な方はクリニックのレーザー脱毛をぜひ検討してみてください。
この記事は一般的な対応に基づいて記載しております。実際に脱毛する際は担当医へご相談の上で行いましょう。