危険!?脱毛と薬の関係性について元脱毛サロン経営者が徹底解説!
日焼け・アトピー・ほくろなど、
目に見えるものには神経質でも、意外と見落としがちなのが「薬」です。
実は脱毛と相性の悪い薬があり、副作用が起きる危険なものがあるのです。
飲んでいる薬や塗り薬がある場合は、脱毛できるかどうかお手入れ前に必ずチェックしましょう。
CONTENTS
1.こんな薬を飲んでいる人は脱毛NG!
サロン・クリニックでは、下記の薬を服薬している場合は脱毛を受けることができません。
服用している薬が当てはまるかどうか確認してみましょう。
薬の名前 | 病気 | NG理由 |
---|---|---|
抗不安薬 | うつなど | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
抗生物質 | 化膿や肺炎などの細菌感染症 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
経口抗真菌薬 | 内臓真菌症・真菌血症など | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
糖尿病治療薬 | 糖尿病 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
血圧降下薬 | 高血圧 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
解熱消炎鎮痛薬 | 頭痛・生理痛・歯痛 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
抗ヒスタミン薬 | 花粉症・風邪・皮膚のかゆみ・乗り物酔い・片頭痛など | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
利尿剤 | 心不全 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
抗がん剤 | ガン | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
抗てんかん剤 | てんかん | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
筋弛緩剤 | 緊張性頭痛 | 光線過敏症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため |
ホルモン剤 | 乳がん・子宮体がん・月経経異常など | 多毛症を引き起こす可能性があり毛周期が乱れ脱毛効果が薄くなる |
ステロイド外用薬 | アトピー性皮膚炎 | 炎症・火傷・色素沈着を引き起こす可能性があるため |
服薬による副作用が起きる可能性があり危険なので、安易に「問題ないだろう」と隠さないでくださいね。
2.服薬中に脱毛をしたときに起きる副作用とは?
・光線過敏症
・肌トラブル
・目の充血や頭痛
普段は問題なく脱毛できていても、服薬中は健康なときに比べ体がデリケートな状態のため、
肌トラブルが現れることがあります。
光線過敏症
服薬中に脱毛を受けると「光線過敏症」という、肌トラブルの症状が出る危険性が高まります。「光線過敏症」の症状は、照射後に湿疹や水泡が出る・赤みが引かない・炎症を起こすのが特徴です。
光線過敏症」は、太陽光を浴びることによって現れる肌トラブルです。
しかし、体がデリケートなときや飲んでいる薬によっては、脱毛マシンの光でも症状が出てしまうので注意しましょう。
肌トラブル
「光線過敏症」までの症状が出なくても、炎症・火傷・かゆみ・皮膚が腫れるなどの症状が出ることもあります。
薬の服用により皮膚が敏感になっているため、肌が普段よりも刺激を受けやすいからです。
目の充血や頭痛
脱毛時の光によって目が刺激を受けてしまい、角膜に傷が付くこともあります。
その結果、目の充血や痛みを引き起こすケースもあり注意が必要です。他にも、頭痛や吐き気の症状が出ることもあります。
体調が優れず薬を飲んでいるときは、自分が思っているよりも体はデリケートです。
普段の脱毛では何も問題ないことが大きな刺激となり、思わぬ副作用として体にあらゆる症状を引き起こすこともあります。
3.サロンでの薬の対応はどんな感じなの?
病院からの処方薬を飲んでいる場合は、必ず医師に脱毛をしても問題ないか確認するように指示されることがほとんどです。
もし医師がOKしたとしても、サロンの判断で断られるケースもめずらしくありません。
市販薬を飲んでいる場合は、サロンでの判断になります。
薬の種類や服薬期間を正しくサロンに伝えましょう。
特に「光線過敏症」の症状が出る薬は、種類が多くあります。
飲み薬だけではなく塗り薬や湿布薬などでも、症状が現れる場合があるので注意しましょう。
脱毛サロンのスタッフは医師免許がありません。
服薬しているときにお手入れをして体調を崩しても、適切な対応が難しいときもあります。
問題ないと思っても自己判断せず、些細な薬も全て申告しておきましょう。
4.脱毛サロンはどんな薬も予約当日の服薬はNG!
サロンでは薬の種類関係なく、基本的に当日の服薬はNGとなっているところがほとんどです。
お手入れ当日だけでなく脱毛日前後数日間を服薬禁止としていることもめずらしくありません。
脱毛ラボ | 当日の服薬は禁止。 市販薬は当日のみ避ける。処方薬は3日間控える。 詳しくは担当医師に確認すること。 |
ミュゼプラチナム | 当日の服薬は禁止。アトピーの塗り薬も当日は禁止。 |
キレイモ | 担当医の同意書がある場合を除いて、処方薬は脱毛1週間前後・市販薬は3日前後禁止。 また、脱毛時期に服薬を開始する場合もお手入れできません。 |
このように、各サロンごとに薬に関しての対応は異なります。
しかし、当日の服薬についてはほとんどのサロンで禁止です。
また、キレイモのように担当医の同意書があれば施術可能としているサロンもあるので、通うところに確認してみてくださいね。
ちなみに、注意したいのは服薬や塗り薬だけではありません。
予防接種も脱毛前後10日以内の予防接種を禁止しているところもあるので気を付けましょう。
5.脱毛当日うっかり服薬してしまったらどうすればいい?
もしも、脱毛当日にうっかり服薬をしてしまったら、必ずサロンに連絡をしましょう。
「この程度なら大丈夫だろう」という安易な考えは止めてください。
「光線過敏症」や肌荒れなどを引き起こした場合、肌の状態が良くなるまでは脱毛を休まなければなりません。
痛みやかゆみ、火傷、色素沈着などの状態が深刻になってしまったら薬がさらに追加されてしまいかねません。
稀に、大きな副作用としてアナフィラキシーショックを引き起こすケースもあります。
早く脱毛を進めたい気持ちは分かりますが、うっかり服薬をしてしまったら必ずサロンに連絡をして指示に従いましょう。
6.薬を飲んでいてもできる脱毛方法はこれ!
「薬を飲んでいるけれどムダ毛を放置するのはちょっと……」
というときに、自宅でできる脱毛(除毛)方法をご紹介します。
除毛クリーム
毛を溶かす成分「チオグリコール酸カルシウム」を含むクリームをムダ毛に塗って脱毛する方法です。
カミソリのように毛を剃るものではないので、肌触りが滑らかに仕上がります。
毛穴の奥までクリームが入り込むため、カミソリでは処理が難しい太い毛もチクチクしません。
ワックス
ムダ毛の処理をしたい場所に、はちみつや砂糖で作られたワックスを塗って不織布で引き剥がすブラジリアンワックスや、最初からシートにワックスが付いていてそのまま使えるシートワックスがあります。
毛を毛根から引き抜くので、仕上がりはとてもきれいです。
ツルツルな状態が2~3週間程度持続するのも嬉しいポイント。
痛みが強いので、小さい範囲で少しずつ行うと安心です。
カミソリ
皮膚表面の毛を剃るカミソリは、手軽にできる慣れ親しんだ処理方法ですね。
手軽にきれいに処理できる反面、ジョリジョリする手触りや黒いポツポツ毛穴が気になる人が多くいます。
2~3日程度で毛が伸びてくるのもデメリットですが、
「とにかく手軽に、見えている毛をきれいにしておきたい」という人にはピッタリです。
電気シェーバー
サロンでは、家庭でのムダ毛処理に電気シェーバーをすすめるところがほとんどです。
サロンでの事前処理も電気シェーバーなので、安心して家庭でも使用しましょう。
皮膚表面の毛をカットしていく方法なので、肌にほとんど負担をかけずに処理ができます。
上記の方法は脱毛ではなく除毛なので、定期的なお手入れが必要です。 ]長期間続けると肌へ負担がかかり、毛嚢炎や色素沈着などの原因となることもあります。
自己処理は最低限にとどめ、サロンの禁止期間が終了したら脱毛を再開してくださいね。
7.薬を飲んでいるときはサロンに相談しよう
薬による副作用には「光線過敏症」や炎症、火傷、かゆみ、湿疹などあらゆる症状が予想できます。
風邪薬などでも「これくらいなら大丈夫だろう」という自己判断は危険です。
思わぬ副作用を予防するためにも、服薬は処方箋・市販薬関係なく全てサロンに相談しましょう。
クリニックと違って、サロンには医師免許を持っているスタッフはいません。
安全面を考慮して、薬にはシビアなところがほとんどです。
健康状態が良好なときにお手入れを再開してくださいね。
一方でサロンではお手入れできなくても、クリニックなら問題ないことときもあります。
常備薬など薬に関して不安な人は、クリニックでの脱毛も検討してみましょう。
許可が出たらクリニックに相談をしてみましょう。