脱毛サロンや医療クリニックの多くは、脱毛当日に湯船に浸かることを禁止しています。
家庭用脱毛器でも禁止されていることが多いですね。
全身脱毛をした日は疲れも出て、湯船でゆっくりしたい人も多いことでしょう。
また、サロンでジェルを塗ったからお風呂に入りたいと思う人もいるはずです。
気持ちはよくわかりますが、脱毛当日のお風呂は我慢するしかありません。
これから、脱毛当日の入浴が禁止される理由と、脱毛当日の正しい入浴法をご紹介します。
効率的にお手入れを進めるためにも、ぜひ最後まで読んでくださいね。
CONTENTS
1.脱毛サロン・医療クリニック・家庭用脱毛器の入浴に関する対応は?
下記に、代表的な脱毛サロンと医療クリニックの入浴に関する対応をまとめてみました。
ミュゼプラチナム |
脱毛当日は入浴禁止。シャワーのみOK |
銀座カラー |
脱毛当日は入浴禁止。ぬるめのシャワーのみOK |
キレイモ |
脱毛後12時間は入浴禁止。ぬるめのシャワーのみOK |
ストラッシュ |
脱毛後3日間は入浴禁止 |
レジーナクリニック |
脱毛後3日間は入浴禁止 |
アリシアクリニック |
脱毛当日は入浴禁止。シャワーのみOK |
リゼクリニック |
脱毛当日は入浴禁止。シャワーのみOK |
調べた全てのサロン・クリニックで、お手入れした日の入浴を禁止していました。
ストラッシュはとくに厳しく、湯船に浸かることを3日間も禁止としています。
また、家庭用脱毛器も入浴を禁止としていることが多く、ブラウンシルクエキスパートの場合は脱毛後の24時間を入浴禁止としています。
家庭用脱毛器も脱毛サロンの光脱毛と原理は一緒なので、お風呂は控えたほうが安心ですね。
2.脱毛当日の正しい入浴方法
脱毛当日に注意しなければならないのは、湯船に浸からないことだけではありません。
たくさんありますが難しいことではないので、ぜひ実践してくださいね。
湯船に浸からない
シャワーは38度程度にする
脱毛箇所はこすり洗いしない
シャンプーやボディソープはしっかり洗い流す
短時間で終わらせる
お風呂上りに保湿する
脱毛当日はお湯に浸かることはやめて、38度程度のぬるめのシャワーで済ませましょう。
脱毛後の肌はいつもよりデリケートな状態なので、こすり洗いや洗浄力の高いボディソープの使用は禁止です。
低刺激のものを使い、たっぷりの泡でやさしく撫でるように洗うと良いですよ。
また、ボディソープやシャンプーをしっかりと洗い流すことも大切です。
肌に残ったままにしておくと、発疹が出たりかぶれたりしてしまいます。
お風呂から上がった後も、もうひとつすることがあります。
保湿です。これはとても重要です。
脱毛後のお肌は熱がこもって乾燥しやすくなっていることにくわえ、お風呂上りの肌は急速に乾燥が進んでしまいます。
乾燥したままにしておくと、バリア機能(=肌を保護する役割)が低下して肌トラブルが起きやすくなるので、お風呂から上がったらすぐに、しっかりと保湿してくださいね。
3.湯船再開はいつから?
湯船に入るのは、脱毛した翌日以降からにしましょう。
ただしストラッシュのように3日間禁止しているところもあるので、あなたがお手入れしている脱毛サロンの指示に従ってください。
家庭用脱毛器の場合も機種ごとに禁止期間が異なるので、取扱説明書を確認してきちんと守ってくださいね。
また、入浴が許される時期になったとしても、お湯に浸かって痛みやかゆみなどの刺激を感じたときはすぐに入浴を中止してください。
入浴が不安な人はぬるま湯のお風呂から始めましょう。
大丈夫そうなら徐々に温度を上げて、様子を見ながらお風呂を楽しんでください。
4.脱毛当日の入浴がNGな理由
脱毛当日の入浴が禁止されているのは、肌トラブルを招く危険性が高いからです。
危険な理由はこちら。
肌内部に熱がこもっているから
雑菌が侵入しやすいから
肌が乾燥しやすいから
肌内部に熱がこもっているから
脱毛の光・レーザーを照射後の肌は、日焼け(軽い火傷)をしている状態と同じで、肌内部に熱がこもっています。
このような状態で湯船に浸かると、さらに体温が上昇してかゆみや炎症が起きる可能性が高まるため、たいへん危険です。
状態がさらに悪化すると、水ぶくれや化膿を引き起こす恐れもあります。
また、脱毛箇所を湯船に浸けなくても、血行が良くなるので最終的には全身の体温が上がってしまいます。
全身脱毛・部分脱毛を問わず、脱毛をしたら湯船に浸かることはやめましょう。
シャワーを長時間浴びることも、体温が上昇するので禁止です。
体が温まらないように短時間で終わらせるようにしてくださいね。
脱毛後は、血行が良くなる行為=体温が上昇する行為はすべて禁止です。入浴だけでなく、運動、飲酒、マッサージなどもしてはいけません。
雑菌が侵入しやすいから
湯船には、目に見えない雑菌がたくさん存在しています。
照射後の肌は外部刺激から肌を守るバリア機能が低下しているため、雑菌が入り込みやすくなっている状態です。
さらに脱毛後は毛穴が開いているため、いつもより雑菌が侵入しやすくなっています。
雑菌は繁殖するスピードも早いので、肌トラブルや毛穴の炎症などを引き起こす可能性が高まりとても危険です。
「レジオネラ菌」という細菌によって感染症になると、抵抗力の弱い人は死亡するケースもあります。
自宅の湯船はもちろん、銭湯や温泉などでの入浴は感染症にかかる危険性が高いため、絶対に避けましょう。
入浴後は乾燥しやすいから
脱毛後の肌は熱が体内にこもって乾燥しやすいことは、先ほどお話したとおりですが、入浴後の肌も皮脂膜が流されて乾燥しやすくなります。
乾燥すると心配なのが、かゆみや炎症ですね。
脱毛箇所を掻きむしって傷つけてしまうと、今後の施術に影響を与えることもあります。
お手入れを順調に進めるためにも、
5.自己処理の場合も入浴NGなの?
ワックス、除毛クリーム、ヒートカッター、カミソリ、毛抜きなど自己処理を行ったときも入浴は注意が必要です。
ワックスや毛抜きでお手入れした場合は、入浴はやめたほうが良いですね。
毛を抜いた後は毛穴が開いているため、雑菌が入り込みやすく炎症を起こす可能性が高いからです。
除毛クリーム、カミソリ、ヒートカッターは毛穴に毛が残っているので、お湯に浸かっても問題ありません。
しかし、お手入れ後に肌荒れや切り傷ができてしまった場合は、傷口から雑菌が侵入してしまうことがあります。お風呂は我慢してくださいね。
自己処理は肌や毛穴にストレスを与えるものが少なくありません。
自己判断が難しい場合は、処理当日の入浴は控えてシャワーのみにしましょう。
6.脱毛とお風呂に関するQ&A
「これってOKなの」と気になるものについてもチェックしておきましょう。
岩盤浴はOK?
プールはOK?
そのほかのNG行為は?
いくつかご紹介しましょう。
日焼け
脱毛後の光・レーザーはメラニン色素(黒色)に反応して効果を発揮します。
日に焼けてしまうと、光・レーザーが毛だけでなく肌にも過剰に反応してしまうため、お手入れをお休みしなくてはなりません。
制汗剤
脱毛後の敏感な肌には制汗剤は刺激が強く、炎症を起こすリスクがあるため使用禁止です。
また、脱毛後の開いた毛穴に制汗剤が入り込んでしまって詰まってしまう恐れもあります。
毛穴が詰まると炎症や色素沈着を起こしやすくなるので注意しましょう。
予防接種
内容にもよりますが副作用が出る可能性があるため、脱毛前後10日間くらいは接種できません。
お手入れの際は、予防接種を受ける医師に確認してください。
7.うっかり入浴してしまったときの対処法は?
適切に対処すれば大きな問題には発展しません。
落ち着いて以下の対策をしましょう。
冷やす
肌が熱を持って赤みを帯びている場合は、とにかく冷やしましょう。
冷やすと火照った肌を鎮静させることができるので、赤みが引いていきます。
体温が上昇するとかゆみやヒリヒリ感が出やすいので、冷やすことで症状が和らぐこともありますよ。
冷やすときは、冷タオルと保冷剤を使用すると手軽に行えます。
サロンに出かける前に水で絞ったタオルを冷蔵庫に入れておくと、帰宅後すぐに冷タオルが使えるので便利ですよ。
保冷剤はそのまま使用すると冷たすぎるので、タオルに包んで肌に当ててください。
保湿
肌を刺激から守ってくれるバリア機能を高めるためにもはとても大切です。
日焼け後の肌は水分が不足していることもあり、保湿をしなければ乾燥するばかりとなってしまいます。
このような肌状態で入浴など肌を温めるような行為をすると、乾燥から強いかゆみを引き起こす危険性が高いです。
かゆみを我慢できずに掻きむしってしまうと、肌状態が悪化してしまうので保湿をして様子を見ましょう。
保湿をするときは、低刺激でテクスチャが軽めのジェルやローションがおすすめです。
重いテクスチャのクリームやオイルなどは、脱毛後の開いた毛穴を埋めてしまうことがあります。
しばらく使用を控えましょう。


8.脱毛後の湯船はNG!シャワーはOK!
脱毛をした当日は、高温の熱を浴びたことで肌がとても敏感な状態です。
そのため、体温を上昇させてしまうだけでなく、雑菌による感染症や皮膚への刺激を避けるためにも湯船に浸かる入浴は絶対にしないでください。
これは自宅の湯船に限ったことではありません。
プール・温泉・サウナ・岩盤浴・垢すり・こたつ・日焼けサロン・運動なども、体温上昇や細菌の繁殖、肌への刺激が強いなどの理由からNGです。
熱がこもっているときは、冷却や保湿を入念に行って肌を労わってくださいね。