第二次性徴期を迎える10代前半頃から、ワキ・Vライン・鼻下などのムダ毛に悩む女の子が増え始めます。
最近では脱毛のためにサロン・クリニックに通う小中学生もいますね。
しかし「小学生がエステなんて!」と思う人も多いのが現実です。
はたして成長過程にある小学生が、脱毛を受けても問題ないのでしょうか?
今回は、何歳から脱毛できるか調べてみました!
1.脱毛ができる年齢の下限はサロン・クリニックによって異なる
脱毛を受けられる年齢の下限は、サロンやクリニックによって異なります。
3歳からOKとしているところもあれば、10歳以上や初潮を迎えたらOKなど様々です。
ちなみに、私が経営していたサロンは「生理2回目を迎えた高校生以上」としていました。
女性は、成長を重ねるとホルモンバランスが変化します。
第二次性徴期を迎える10代前半以降は、生理が始まる・胸が大きく膨らんでくるなど女性らしい体へと変わり始める時期です。
今までとは違う、体の大きな変化に戸惑いを感じる女の子も多くいます。
この成長の変化にはムダ毛の増加も含まれ、脇毛やデリケートゾーン、ひざ下、ひじ下、鼻下の毛が気になり始める女の子も多いです。
今まで生えていなかった場所にムダ毛が増えるのは、女の子からするととても恥ずかしく嫌なこと。
ムダ毛がコンプレックスに発展することもあります。
そのため、このころからカミソリなどによる自己処理を始めるケースが多いです。
しかし、自己処理をすると心配なのがケガ。
小学生に刃物を使わせるのが心配な保護者もいますよね。
このような背景から、小学生からエステなどで脱毛を始めることを視野に入れる家庭が増えているのです。
2.脱毛の年齢上限はほとんどないけれど服薬にはシビア!
脱毛を受けられる年齢に下限はあっても、上限はほとんどのサロン・クリニックで定められていません。
最近では、将来介護されるときのことを考えて、40~50代以降から脱毛をスタートする人も増えています。
ただ、ムダ毛が白髪になると脱毛効果がなくなるので注意が必要です。
また、服用している薬などによっては制限がかかることもあります。
そして薬の種類にかかわらず、脱毛当日の服薬を禁止とするサロンがほとんどです。
サロンによっては、脱毛日前後3日間の服薬を禁止としているほど、シビアな対応をとっている場合が多いです。
年齢よりも服薬の方が厳しい対応になっている理由は、脱毛時の光による副作用が起きる可能性があるからです。
光に敏感になる「光線過敏症」を引き起こすと、肌が炎症したりかゆみや腫れ、痛みが出たりと肌状態が悪くなってしまうことがあります。
飲み薬だけでなく塗り薬も同じく、肌トラブルを悪化させることもなりかねません。
年齢の上限はなくても、服薬などでお手入れできないことはあるので、事前に専門機関やサロンに確認してくださいね。
3.大手サロン・クリニックで定められた年齢の下限をご紹介!
次に、大手サロン・クリニックで定められている年齢の下限をご紹介します。
下記の表にまとめたので参考にしてくださいね。
脱毛サロン
店舗名 | 年齢の下限 |
---|---|
ミュゼプラチナム | 生理が順調にきていれば年齢制限なし |
脱毛ラボ | 年齢制限なし |
シースリー | 年齢制限なし |
キレイモ | 年齢制限なし |
銀座カラー | 生理を2回以上迎えている16歳以上 |
クリニック
クリニック名 | 年齢の下限 |
---|---|
リゼクリニック | 15歳以上 |
アリシアクリニック | 16歳以上 |
湘南美容クリニック | 年齢制限なし |
高須クリニック | 年齢制限なし |
共立美容外科 | 年齢制限なし |
上記のように、とくに年齢制限を定めていないサロンやクリニックが多いです。
ただ、年齢制限はないですが、生理がを迎えている方が望ましいなどの記載もあります。
さらに、親権者の同意書や同席を義務付けているところがほとんどです。
子供のみでは脱毛のカウンセリングなどは受けられないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
4.年齢の下限が決められている理由
脱毛の年齢下限が定められているサロンやクリニックがある理由は、ホルモンバランスが関係しています。
例えば、銀座カラーでは「16歳以上からお手入れOK」としていますが、これはホルモンバランスが安定して生理が順調に来るようになる時期がこの頃からと言われているからです。
ホルモンバランスが安定していないと、脱毛をしてムダ毛が少なくなっても再び発毛する可能性が高いので、「初潮を迎えてから」または「生理周期が安定してから」としているサロン・クリニックが多いのです。
また、子供のうちは紫外線やホコリなどの外部刺激から肌を保護するバリア機能が未熟な状態です。
そのため、脱毛の光やレーザーによって肌へのダメージが大きくなり、炎症やかゆみなどを引き起こしやすくなります。
さらに、体育の授業や部活など屋外での活動が多い子供には日焼け対策が難しいことも、年齢下限が設けられている理由のひとつです。
日焼けをした肌は光のダメージを受けやすくなるため、お手入れを中止せざるを得なくなることもあります。
また、照射後に日焼けをすると色素沈着のリスクが高まるため、脱毛期間中は普段よりも日焼け対策を徹底しなければなりません。
ホルモンバランスやバリア機能、日焼けなどの関係から、年齢制限が特に定められていなくても、生理が安定してから脱毛を始める方望ましいです。
5.未成年は親権者の同意書や学生証などの身分証明書が必要
未成年がサロン・クリニックでお手入れする場合は、親権者の同意書が必要です。
さらに、学生証や保険証など年齢がわかる身分証明書が必要となることもあります。
学割を利用するときも、基本的に学生証の提示が必要なので準備しておきましょう。
また、カウンセリングやお手入れ時に親同伴が条件になっているところもあります。
こちらについてはサロン・クリニックによって対応がまちまちなので、あらかじめ確認をしておきましょう。
親権者の同意書があれば、カウンセリングも子供だけでOKのサロン・クリニックもあります。
例えば、ミュゼプラチナムは未成年者のみでもカウンセリング可能です。
しかし、契約時には親権者に電話をして確認を行います。
つまり子供だけでは最終的に契約はできないということ。親権者に脱毛したいことを話し、協力してもらいましょう。
契約後もサロン・クリニックとのトラブル防止のため、初回から数回は保護者が同伴するといいでしょう。
万が一トラブルが発生しても保護者同伴であれば、スタッフもすぐに対応できるのでお互い安心できます。
ただし親権者であっても男性は入店禁止の店も多いので、代理人の来店は可能かなど確認しておきましょう。
6.家庭で行う脱毛にも年齢の下限ってあるの?
家庭で自己処理のために行う脱毛(除毛)にも年齢の下限はあるのか、下記にまとめました。
家庭用脱毛器
出力は弱いもののサロンと同じ仕組みで脱毛を行うので、生理周期が安定してからが望ましいでしょう。
メーカーによっても異なるので取扱説明書の指示に従ってください。
除毛クリーム
除毛クリームは、大人でも肌に炎症が起きるなど刺激が強いものです。
デリケートな肌の子供に使用するのは控えましょう。
使い始めるなら中学生以降とし、必ずパッチテストを行うことを前提に敏感肌用を選ぶようにしてください。
ブラジリアンワックス
基本的に、ブラジリアンワックスに年齢制限はありません。
ただ、ブラジリアンワックス専門サロンでは18歳未満はお手入れを受けられないことが多いです。
(参考元:日本ワックス脱毛協会加盟店ANGELICA公式HPより)
ブラジリアンワックスは多数のムダ毛を毛根から抜くので痛みも強く、肌や毛根へのダメージが大きいお手入れ方法です。
肌がデリケートな子供は、ブラジリアンワックスのお手入れを苦痛に感じるかもしれません。
小学生や中学生が使用する場合は、肌と相談しながら慎重に行うようにしましょう。
カミソリ
カミソリにも、特に年齢制限はありません。
しかし肌へのダメージは思っているよりも大きく、ケガをする可能性もあります。
カミソリを上手に扱えるようになるまでは、保護者がお手入れをしてあげてください。
ちなみに、中学生くらいからカミソリで自己処理を始める女子が多いようですね。
カミソリより安全なのは、電気シェーバーです。
刃が肌に当たらないので、カミソリよりもケガのリスクは低いですよ。
家電量販店などで簡単に購入できるので、ぜひお試しくださいね。
このように家庭で行う脱毛には、特に年齢制限はないため自己判断の上で行ってください。
しかし、どんな方法であっても自己処理を繰り返す行為は、デリケートな子供の肌には適していません。
肌や毛穴に負担を積み重ねることになるため、肌トラブルを引き起こす可能性が非常に高いです。
毎日行うことは控え、自己処理後はたっぷり保湿をして肌を保護するようにしましょう。
7. 脱毛OKの年齢の下限はサロン・クリニックで異なるので要チェック!
脱毛可能な年齢はサロン・クリニックによって異なるので、確認して従うようにしましょう。
未成年でも親権者の同意書があればカウンセリングを受けられるところが多いですが、なかには親権者同席のもとでカウンセリングを行うところもあるので、事前に確認してくださいね。
未成年は、基本的には親権者が同意していれば施術可能です。
ホルモンバランスの関係などから将来ムダ毛が再生する可能性は大人に比べて高いですが、毛深いことを悩んだり、自己処理を繰り返したりするくらいなら脱毛を検討してみましょう。
脱毛してきれいになれば、肌もメンタルも元気になりますよ!
脱毛後のアフターケアは、デリケートな子供の肌こそとても大切です。
保護者がしっかりサポートしてきれいに脱毛できるよう、お子さまを導いてあげてくださいね。