光線過敏症でも脱毛できますか?紫外線アレルギーでも安全に脱毛する方法を解説します!

記事更新日:2020年06月20日

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光線過敏症でも脱毛できますか?紫外線アレルギーでも安全に脱毛する方法を解説します!

 

日光に当たることで、皮膚が赤くなったり喘息が出たりしてしまう光線過敏症の方は、
そうでない方よりも脱毛が難しくなってしまいます。

また、光線過敏症を起こす可能性のある薬を飲んでいる方も、
脱毛時は注意しなければなりません。

光やレーザーに当たることで、光線過敏症の症状が出てしまうことがあるからです。

 

あやせさおり

「光線過敏症だと脱毛は諦めなければいけないの?」とお悩みの方に向けて、

今回は光線過敏症と脱毛について元脱毛サロン経営者が詳しく解説します。


1.光線過敏症には3つのタイプがある!原因や症状は?

紫外線アレルギー・日光アレルギーとも呼ばれる光線過敏症は、
原因により3つの種類に分けられます。

 

どの光線過敏症に当てはまるのかによって、
脱毛を受けられるかどうかの判断も変わるため、簡単に内容を知っておきましょう。

 

なお、以下に紹介する色素性乾皮症ポルフィリン症の場合は、
基本的に脱毛はできないとお考えください。

<1-1>
遺伝性の光線過敏症

光線過敏症を起こす代表的な遺伝性疾患に、色素性乾皮症(しきそせいかんぴしょう)があります。日光に当たった部位に高頻度でガンができてしまう、難病に指定されている疾患です。

 

光線過敏症の中でも、とくに重い症状が出やすいものとして知られています。
色素性乾皮症は遺伝によって発症する先天性の疾患で、日本では約2.2万人に1人の割合でいるとされているものです。

 

色素性乾皮症の方は、少し日に当たるだけで皮膚が赤く腫れたり、水ぶくれができたりするほか、場合によっては神経症状が出て歩行困難になることもあります。

 

この他に全身性エリテマトーデスも、光線過敏症を起こすことのある疾患として知られていますが、こちらは遺伝だけでなく環境要因も関与していることが特徴です。

 

 



<1-2>
代謝異常による光線過敏症

ポルフィリン症も光線過敏症を起こすことのある疾患です。
血液には酸素を運ぶ役割をしているヘムという物質があります。ポルフィリン症の方はヘムの産生がうまくできず、ヘムになる前の物質(ポルフィリン)が体内に蓄積してしまうのです。

このポルフィリンが皮膚に蓄積することで、光線過敏症を起こしやすい状態になります。

 

ポルフィリン症の方が日光に当たると水疱やかゆみが出たり、ときには運動麻痺なども起こったりするため注意しなければなりません。

 

 



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アレルギー性の光線過敏症

 

日光蕁麻疹は、日光に当たるとすぐに蕁麻疹ができてしまうものです。可視光線に反応する場合もあれば、紫外線に反応する場合もあります。

 

光線過敏症型薬疹は、薬の影響で光線過敏症の症状が出てしまうものです。一部の湿布薬や飲み薬を使った後に日光へ当たると、赤くなったり湿疹ができてしまったりします。

 

光接触皮膚炎は、ステロイド剤や日焼け止めの成分(ほとんどが紫外線吸収剤)が原因で起こるものです。


2.光線過敏症を引き起こしやすい薬とは?代表的なものを知っておこう

脱毛サロンやクリニックに行くと、
お薬を飲んでいる場合は照射できません」と貼り紙がしてあったり、
スタッフから「服用中のお薬はありませんか?」と聞かれたりすることがあります。

 

上でも少しお話をしたように、
薬によっては光線過敏症を引き起こすリスクがあるためです。

 

まれに種類にかかわらず薬を飲んでいる場合は照射できないとするサロンもありますが、すべてのお薬に光線過敏症のリスクがあるわけではありません。

 

とくに注意が必要なお薬を下にまとめましたので、参考にしてください。
※()内は代表的な商品名です。

 

消炎鎮痛薬 ケトプロフェン(モーラス)、ピロキシカム(フェルデン)、ジクロフェナク(ボルタレン)、ナプロキセン(ナイキサン)
向精神薬 クロルプロマジン(コントミン)、カルバマゼピン(テグレトール)、イミプラミン(トフラニール)
抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン(レスタミンコーワ)、メキタジン(ゼスラン)
抗菌薬 シプロフロキサシン(シプロキサン)、スパルフロキサシン(サスパラ錠)、テトラサイクリン(アクロマイシン)、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)
降圧薬 トリクロルメチアジド(フルイトラン)、フロセミド(ラシックス)、ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー)、ニカルジピン塩酸塩(ペルジピン)、ニフェジピン(アダラート)、カプトプリル(カプトリル)
糖尿病治療薬 クロルプロパミド(アベマイド)、グリベンクラミド(オイグルコン)
高脂血症治療薬 シンバスタチン(リポバス)
ビタミン薬 エトレチナート(チガソン)
抗腫瘍薬 フルオロウラシル(5-FU)、テガフール(フトラフール)

あやせさおり

表に載っているお薬は処方される頻度が高く、
とくに注意が必要なものです。

 

これら以外にも光線過敏症が起こる可能性があるお薬もありますので、
何か飲まれている方は医師や薬剤師に相談してから脱毛を受けてくださいね。

3.光線過敏症はなぜ脱毛と相性が悪い?


光線過敏症の多くは、紫外線に反応して起こります。

なかには可視光線に反応するもの、
どの波長の光に反応するのかわからないものもありますが、
基本は紫外線です。

 

ではなぜ、光線過敏症と脱毛の相性は良くないのでしょうか。

 


<3-1>
脱毛の仕組みをおさらい

ここで一度、脱毛の仕組みについて確認しておきましょう。

 

光脱毛もレーザー脱毛も、使っているのは可視光線に近い光です。光脱毛は550~1200nm、レーザー脱毛は800nmの波長のものを使っています。

 

400~800nmの波長を持つ光を可視光線、800nm以上のものを赤外線と呼び、光線過敏症の原因となりやすい紫外線は100~400nmの波長を持つことが特徴です。

 

脱毛はメラニン色素に吸収されやすい波長の光(400~1200nm)を利用することで、ムダ毛を一時的に高温にし、ダメージを与えます。つまり、紫外線とはまた違った光を当てているんですね。

 



<3-2>
可視光線で光線過敏症が起こるリスクはゼロではない

光線過敏症は、どの波長の光が原因で起こるかが明らかになっていない部分もあります。

 

日光に対してアレルギーを持っている方だと、可視光線にも反応してしまうことがわかっています。

 

紫外線で起こることのほうが多いとはいえ、脱毛で主に使われている可視光線で光線過敏症になってしまう可能性も完全には否定できないのです。

 

そのため、光線過敏症と脱毛は相性が良くありません。

4.サロンとクリニックで光線過敏症の対応はちがうの?

光線過敏症だと脱毛に影響が出るケースもありますが、必ずしも脱毛できないわけではありません。

 

サロンとクリニックでどのような対応をしているのか、それぞれ見てみましょう。

 


<4-1>
脱毛サロンでの対応の仕方

たとえば、ミュゼプラチナムでは

お肌が極端に弱いケロイド体質光過敏症
そのほか皮膚に何らかの異常がある場合はお手入れできません。
」としています。

光線過敏症の方は脱毛自体を受けられない決まりになっているんですね。

 

「当日のお薬の服用」がある場合も種類に関係なく、脱毛できないとされています。

脱毛サロンは、当日の服薬を禁止としているところがほとんどです。

 

脱毛ラボでは、処方薬だと3日間は服用を止めなければ施術を受けることができません。

 

この他にも医師の許可を貰えばOK、医師の同意書があればOKなど、サロンによって対応はさまざまです。

 

光線過敏症がある方、光線過敏症のリスクがあるかないかにかかわらず何かお薬を飲まれている方は、脱毛サロンでは施術をお断りされることが多いと思っておきましょう。



<4-2>
クリニックでの対応の仕方

クリニックには脱毛サロンと違い、
医師がいますのでまた違った対応となるのが特徴です。

 

リゼクリニックでは、カウンセリング時に光線過敏症の方には必要に応じてテスト照射をしています。

テスト照射の結果次第で、脱毛できるかできないかを判断しているのです。

 

また、服薬中の薬がある場合は、こちらもカウンセリング時に医師へ伝えることで、
施術の可否を判断してもらえます。

 

脱毛サロンでは薬の種類にかかわらず施術NGとなることがほとんどのため、日頃から薬を飲む機会が多い方はクリニックの方がお手入れをしやすいでしょう。


5.光線過敏症でも諦めないで!OKな脱毛方法を紹介

光線過敏症の人は、クリニック以外でのお手入れはなかなか難しいところがあります。

症状の程度によっては、クリニックでもお手入れをお断りされてしまうこともあるでしょう。

あやせさおり

しかし、ここで完全に諦める必要はありません。
光線過敏症の方でもできるお手入れ方法をいくつかご紹介します。


<5-1>
家庭用脱毛器

家庭用脱毛器とは、家にいながら光脱毛やレーザー脱毛を自分で行える便利な脱毛アイテムです。
家庭用脱毛器も「光線過敏症のある方は使用を控えてください」と、取扱説明書に書かれていることが多いです。

 

しかし、何か薬を飲んでいて光線過敏症になるかもしれない、程度の方であれば使えることもあります。

 

家庭用脱毛器は自宅でも安全に使用できるように照射の出力が抑えられているので、光線過敏症のリスクがサロンやクリニックと比べると低いんですね。

 

担当医に相談した上で問題ないようであれば、家庭用脱毛器を使うのも良いでしょう。



<5-2>
除毛クリーム

除毛クリームは、アルカリ性の力でムダ毛を溶かして脱毛するものです。光やレーザーは使わないので、光線過敏症の方でも使用できます。

ムダ毛を根元から溶かしてくれるので、ツルツルな状態も1~2週間程度と比較的長く持ちますよ。

 

ただし除毛クリームは、ムダ毛と一緒に肌も少し溶かしてしまうこともあります。

繰り返し使用していると肌荒れを起こすこともあるため、毎回パッチテストを行って肌の状態を確認してから使用しましょう。



<5-3>
脱毛ワックス

ワックスでムダ毛をからめて取る脱毛ワックスも、光線過敏症の方でもお使いいただける方法です。

 

ワックスを使ってムダ毛を引き抜いているだけなので、光線過敏症の症状が出る心配はありません。

 

ただしムダ毛を引っ張って抜くことで肌へ負担をかけてしまうため、肌トラブルが起きている部位には使えないので注意してください。



<5-4>
カミソリ

ムダ毛をカミソリで剃っているだけなので、こちらも問題なく使えます。

 

根元から抜くわけではないので、お手入れをした次の日には少しムダ毛が伸びてチクチクしてしまうのがデメリットです。



<5-5>
電気シェーバー

電気シェーバーは刃が肌に直接触れないようになっているので、カミソリよりも肌に優しい設計になっています。

 

カミソリはムダ毛と一緒に肌の表面も削ってしまうため、カミソリ負けやかゆみなどの肌トラブルを起こしやすい方は、電気シェーバーを使いましょう。


6.光線過敏症は脱毛との相性が悪いので要注意

脱毛サロンでは、光線過敏症の方は施術を受けられないことがほとんどです。

 

また、種類にかかわらず当日にお薬を飲まれている場合も、お手入れ不可能としてるサロンが多くあります。

 

サロンでは病状や飲んでいるお薬から脱毛の可否を判断できないため、
安全性を考慮して施術をお断りすることが多いのです。

 

脱毛できる場合でも出力を抑えたり、
一定期間の服薬を禁止したりと、厳しい条件が付くこともあります。

 

一方でクリニックであれば、医師が診断してお手入れ可能かどうかを瞬時に判断してくれます。

 

そのため光線過敏症がある方や、日頃からお薬を飲まれている方は、
クリニックで脱毛をした方が効率よくお手入れを進められるでしょう。

 

あやせさおり

元脱毛サロン経営者の立場から見ても、安全性を考えるのならクリニックでの脱毛がおすすめです。